欧州ではデジタルプロダクトパスポート(DPP)の制度化が進み、今後、日本のアパレル企業にも対応が求められます。DPPは製品情報を可視化し、修理やリユース、回収までをつなぐことで、「売って終わり」から「使い続ける」時代への転換を支える基盤となります。その新たな価値創造の可能性について、繊研新聞様の「繊研教室」に記事を寄稿させていただきました。

デジタル版(有料記事)
欧州ではデジタルプロダクトパスポート(DPP)の制度化が進み、今後、日本のアパレル企業にも対応が求められます。DPPは製品情報を可視化し、修理やリユース、回収までをつなぐことで、「売って終わり」から「使い続ける」時代への転換を支える基盤となります。その新たな価値創造の可能性について、繊研新聞様の「繊研教室」に記事を寄稿させていただきました。

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2026年6月1日
株式会社CYKLUS
NTTドコモビジネス株式会社
~DPPで人・製品・サービスをつなぎ、製品の長期利用促進と循環型ビジネスを推進~
株式会社CYKLUS(以下 CYKLUS)とNTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)は、アパレル分野において、製品情報へアクセスできるデジタルプロダクトパスポート※1(以下 DPP)を活用する共同PoC(以下 本PoC)を開始します。
本PoCは、アパレル製品の修理・回収・再販・リサイクルをシームレスにつなぐサーキュラーサービスの実装と、将来のエコデザイン規則※2等を見据えたデータ基盤整備を目的に実施します。

<アパレル製品DPPのめざす姿>
1. 背景
アパレル産業では、衣類の大量生産・大量廃棄による環境負荷が世界的な課題となっています。国連環境計画(UNEP)※3によれば、アパレル産業は世界の温室効果ガス排出量の約2~8%を占め、毎年約9,200万トンもの繊維廃棄物が発生しているとされています。このため、製品を「作って売って終わり」にせず、購入後も長く使い続けられる仕組みづくりが求められています。
また、生活者の価値観は「多く所有する」ことから、「納得して長く使う」ことへと変化しており、アパレルブランドには、修理や再利用、再販までを含めた継続的な体験価値の提供が期待されています。これに伴い、循環型ビジネスを支えるための製品情報の一元管理や、サービスをつなぐ情報基盤の重要性が高まっています。
さらにEUでは、エコデザイン規制のもと、繊維・アパレル分野におけるデジタルプロダクトパスポート(DPP)の導入に向けた検討が進んでおり、製品の持続可能性や修理可能性などの情報をサプライチェーン全体で共有する対応が求められています。日本においても、サーキュラーエコノミーに関する政策整備が進む中、本PoCでは、DPPを活用した循環型サービスの実装と、将来の規制対応を見据えたデータ基盤のあり方を検証します。
2. 本PoCの概要
本PoCでは、QRコードを用いて製品ごとの基本情報や製造・修理履歴、環境指標(LCA)※4などのライフサイクル情報を一元管理し、ユーザー、メーカー、リペア事業者が共通で参照できるデジタル基盤の有用性を検証します。
あわせて、サプライチェーンのトレーサビリティ※5向上に資する情報設計の在り方、製品を長く使用するためのケア・修理情報の提供に対するユーザーの受容性、循環の取り組みを共有することによる製品・ブランドへの愛着形成、ならびにDPP導入がブランド価値向上に与える効果を確認します。
また、本PoCにおけるDPPでは、主に以下の情報を表示し、製品のトレーサビリティを可視化します。製品の背景やストーリーへの共感を育むことで、長く大切に着用していただくための新たな価値提供をめざします。

<DPPイメージ:ストーリー(例)>
本PoCで使用するICT基盤には、NTTドコモビジネスの再生資源循環プラットフォーム「CEMPF®(Circular Economy Management Platform)」を採用しています。CEMPF®は、資源循環に必要なデータを一元管理し、トレーサビリティの確保や認証対応などの機能を備えた次世代ICT基盤です。本PoCでは、アパレル分野におけるDPP活用の第一歩として、製品情報の提示や関係者間の情報共有を通じたユーザー体験と運用適合性を検証します。
3. 両社の役割
(1)CYKLUS
・アパレル領域におけるDPP運用設計・ユーザー体験(UX)の設計
・対象ブランド/製品カテゴリの選定とPoC運用統括
・リペア事業者・小売・EC等のパートナー連携推進
(2)NTTドコモビジネス
・ICT基盤(CEMPF®が持つDPP機能)の提供、PoCシステムへの適用
・データ連携(EC/修理管理/会員基盤/CSツール/在庫 等)の検証
・KPI設計・効果測定、セキュリティ/プライバシー/データガバナンスの指針整備
4. 今後の展開
両社は本PoCの成果を踏まえ、アパレル業界向けDPPのベストプラクティスを検討し、CEMPF®のトレーサビリティデータと連携した商用実装を進めます。
あわせて、アパレル企業や循環型ビジネス事業者との共同実証を拡大し、DPPの活用を通じてサステナビリティ推進と循環型ビジネスへの転換に貢献します。
将来的には、パートナーとの共創により対象分野を拡大し、将来のエコデザイン規則等を見据えたデータ基盤の整備とともに、製品の長期利用を支えるスケーラブルなビジネスモデルの構築をめざします。
<株式会社CYKLUSについて>
株式会社CYKLUS(サイクラス)は、「モノを大切に使い続けるカルチャーを育む」をミッションに、サーキュラーエコノミーの社会実装を目指すソーシャルベンチャーです。DPPをはじめとするデジタル技術とビジネスデザインを組み合わせ、ブランド横断で修理・再利用・再販・リサイクルを可能にする次世代循環型ビジネスモデルの構築に取り組んでいます。https://cyklus.jp/
<NTTドコモビジネス株式会社について>
法人向け総合ICT事業を担うNTTドコモビジネスは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として「つなごう。驚きを。幸せを。」をスローガンに、人と人をつなぎ、コミュニティをつなぎ、さまざまなビジネスをつなぐことで、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。https://www.ntt.com/
※1:デジタルプロダクトパスポート(DPP)とは、製品ごとの起源・構成・環境負荷に関する情報・使用状況や修理履歴などをデジタル上で一元的に管理し、ユーザー、メーカー、修理・リサイクル事業者など複数の関係主体間で共有する仕組みです。
※2:エコデザイン規則(ESPR)とは、欧州連合(EU)が制定する、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷低減および資源効率の向上を目的とした規則です。
※3:国連環境計画(UNEP)とは、環境保全と持続可能な開発の促進を目的として設立された国連機関で、気候変動や資源循環、汚染対策などの分野で国際的な政策立案や科学的知見の提供を行っています。
※4:環境指標(LCA)とは、製品の原料調達、製造、流通、使用、廃棄・リサイクルに至る全過程における環境負荷(CO2排出量や資源消費など)を、定量的かつ総合的に評価する手法を指します。
※5:トレーサビリティとは、原材料の調達から製造、販売、使用後の回収、再利用・再資源化に至るまでの各工程や履歴を追跡・把握できる状態を指します。
※6:PoC参加ブランド及び事業者
株式会社ゴールドウイン: https://www.goldwin-global.com/jp/
株式会社ミヤモリ(ReForme): https://www.miyamori-co.com/
4c Studios: https://4c-studios.com/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社CYKLUS
info@cyklus.jp
NTTドコモビジネス株式会社
ビジネスソリューション本部
スマートワールドビジネス部
スマートインダストリー推進室
circular-economy@ntt.com
「すべての⼈が活きる社会を創るをVisionに、ウェルリビングの実践者の活動を取り上げているWell-Living Labさんにインタビュー記事を掲載していただきました。

環境省 令和6年度補正予算「使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業」において、株式会社ハーチと共同で取り組んだ「Community Loops」の記事を、IDEAS FOR GOODに掲載していただきました。

環境省が主催する令和7年度「持続可能で循環型であるファッションに関する検討会」 (第2回)に関係者からのヒアリングとして参加します。
本検討会では「2030年25%廃棄削減」に向けたアクションプランの検討を実施しており、衣類の回収・廃棄削減においては、若年層が非常に重要なプレイヤーになると捉えてられています。CYKLUSは使用済衣類回収のシステム構築モデル実証事業「Community Loops」を通じて学生と協働した取組内容など、若年層の意識面を中心に紹介させていただく予定です。
令和7年度「持続可能で循環型であるファッションに関する検討会」(第2回)の開催について
「つくろうことは、つくること。」
金曜日の夕方に横浜・関内で、循環型ファッションの新しい楽しみ方に出会いませんか?
「お気に入りだったけれど、穴が空いてしまった靴下」
「デザインは好きだけれど、着なくなってしまったシャツ」
自宅のクローゼットに眠るその一着、実はまだ活躍できるかもしれません。
本イベントは、横浜市とハーチ株式会社が推進する事業「Yokohama Circular Fashion Project」の一環として開催される、映画上映と体験のCivic Gathering(市民向けの集い)です。
現在、横浜市とハーチ株式会社は共同事業者として、市民生活に欠かせない「衣類」の循環をテーマに、循環型社会の形成に向けた取組を推進しています。
イベント前半では、オランダ・アムステルダムの市民から始まり、今や世界中に広がる修理コミュニティ「リペアカフェ」を鮮やかに映像化したショートドキュメンタリー『The Repair Cafe』を上映。


Fab Cafe Tokyoによるドキュメンタリー映画『リペアカフェ』上映会&トークイベント。人々がモノの“修理”を通じて助け合いながら地域の繋がりを再生する姿を描く、さらに、国内の企業でリペアの取組みを実践している方々をゲストに、企業と生活者がともにモノをつくる・使う・再生する責任を分かち合いながら、持続可能な社会を実現する方策を考えるクロストーク。

デザイン思考やデジタル技術を活用し、「誰もが自分の創造力を発揮できる社会を目指す」というビジョンを持つ同ゼミの課題解決型学習(PBL)として、ゼミ生がサーキュラーエコノミーやサステナビリティの視点を養うことを目的に、同プロジェクトについて理解を深めるとともに、どうしたらよりプロジェクトの目的達成に近づくことができるのかを、共に考えます。
Circular Economy Hub様に記事掲載頂きました。
衣服のリペアをメインストリームに。CYKLUS(サイクラス)が描く共創型リペアセンター構想とは
「服がめぐる、つながる、まちのループ」Community Loopsプロジェクトの一環として、関西学院サステナビリティ推進本部公認学生団体KG SDGsキャンパスサポーターと協働して関西学院大学内で「リペアカフェ」を実施します。学生の皆さんと共にモノに愛着を持って使い続けることの価値を共有します。


https://www.instagram.com/p/DQbOeSdE_eg/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==